50歳かぁ…マジかぁ…。
私は50代になるのが嫌だった。
50代という年代は、私にはちょっとハードルが高かった。
40歳のときも、そうだった。
「嫌だー!40歳になってしまう!!」
と、なぜか40という数字にひどく狼狽えていた。
そんな私が考えたこと。
「そうだ、40歳記念に車を買おう。」
…何故そうなる 笑
当時乗っていたのは、フルスライドドアのスズキの軽。
子ども2人を乗せるには便利だし、荷物も積める。
子育て中には本当にありがたい車だった。
でも、子供たちも小学生になった。
ちょっとずつ、私の時間も戻ってきた。
そこでふと思った。
「この車、今ならまだ高く売れるんじゃない?」
…そこから始まった、車の買い替え計画。
そして、以前から一度乗ってみたかったのがFIATだった。
「40歳の記念だし!」
という、今思えばかなり都合のいい理由をつけて (* ´艸`)
思い切ってFIATを購入。
我が家は夫婦で財布は別々。
自分で働いて、自分で払える範囲でローンを組んだ。
40歳の記念品、ローン付き。
今思えば、この頃から私の自分への誕生日プレゼントのクセは始まっていたのかもしれない。
FIATは狭かった。
でも、4人乗れたし、とにかく可愛かった。
たまに謎の故障があるも、「イタリア車に乗るんだから、それくらいあるわよねっ」
と、妙に寛大だった。笑
当て逃げされてドアを直したこともあった。
それでも気に入って乗っていた。
…まさか、この後、あんなことになるとは知らずに。
FIATとのお別れは突然やってきた。
ある日の仕事帰り。
交差点の右折レーンで信号待ちをしていた。
…ん?
対向車がありえない速度と向きで、こっちに向かってくる。
「あー、これ来るわ。」
「くるくる、きてるきてる・・・」
いやちょっとまって。
「きたーーー!」
ガシャーン!!! ( ゚Д゚)
見事にぶつかった。私のFIAT廃車。(私は奇跡的に無傷(^^)v)
しかもローン払い終わった5年目。
車検を通したばかりだった。
なんで!?私悪くないじゃん、しかもなんでこのタイミング!? (´;ω;`)
事故の過失は相手:10 私:0
こちらには何の落ち度もなかった。
なのに、相手側から支払われたのは100万円ほど。
「えっ!?10:0なのに??」
と思ったけれど、そういうものらしい。
賠償されるのは、事故当時の車の価値が基本なのだそうだ。
ローンは終わった。
車検も通した。
これからも乗るつもりだった。
なのに、FIATは突然いなくなった。
そして私は、車を探すことになった。
そして、CX-30に出会った。
さて、困った。
FIATは廃車になってしまった。これからどうする?
そんな時、夫が言った。
「マツダ、結構カッコいいぜ」
…ほう。
そう言われて、マツダのディーラーへ見に行ってみた。
そこで、どーんと展示されていたのがCX-30。
「カッコいいじゃーん☆」
顔つきに一目ぼれ。
FIATの次に乗る車として、CX-30を購入することになった。
そして乗ってみたらーー
さすが国産車。乗り心地、いい!!(* ´艸`)
座席広々、各種機能充実。
FIATとはまた全然違う。
家族で出かけるにも便利だし、普段の生活にも使いやすい。
すっかり気に入って、そこから5年間。
CX-30は私の相棒となった。
「今度こそ、長く乗るぞ」
…そう思っていた。
ところが。
また5年目に、事件は起きた。
ある日のこと。
私はひとりでラーメンを食べに行った。
CX-30を駐車場に停めて、ラーメンを美味しくいただき、お腹いっぱいになって車へ戻った。
そして、車を見て…
「…え?」
助手席側から後部座席あたりにかけて、もの凄い傷と凹み。
ガッツリやられてる。
…当て逃げだった。
犯人は、いない。
「またかよぉーーー!(ToT) 」
今回は修理の見積もりが30万円弱。
さらに、そろそろバッテリー交換も必要とのこと…。
もうヤダ…。
このとき、50歳の誕生日まで、あと1ヵ月ほど。
40歳の時にFIATを買って、5年目に事故。
その後CX-30に乗り換えて、また5年目に当て逃げ。
そしてもうすぐ50歳。
なんだろう5年ごとに車、何かあるの?”(-“”-)”
ロードスターとの出会い
以前、CX-30の点検か何かでディーラに行ったとき、展示されていたロードスターを見たことがあった。
ロードスター誕生35周年の特別仕様車「35周年記念車」
何とも言えないすてきな深い赤。(アーティザンレッドプレミアムメタリックというらしい。)
「素敵すぎる!!! 美しい~」
店内にいる間、ウットリと眺めていた。
その時がロードスターって素敵だなぁって思った最初だった。
でも、その時はCX-30を買い替えるつもりなんて全くなかった。
CX-30、気に入っていたから。
…ところが。
50歳を目前にして、CX-30は当て逃げされ、修理するか買い替えるか。
そんな話になったとき。
私は思った。
30万ほどの修理代と、プラスしてバッテリー交換費用…
これって地味に買い替え案件?
私、50になるんだよね…もうすぐ50代突入…
50歳記念に買っとく?いっとく?
買うなら…ロードスターだ…
私がそう思ったことを夫に話すと、
「えっ、マジで買うの?あれ2人乗りだぞ?」
「うん」
「新車で買うつもり?」
「うん」
「高いぜ?」
……知ってる。
夫は反対しているというより、
「ほんとに買うの?」という感じだった。
そりゃそうだ。
ロードスターは2人乗り。
今まで乗っていたCX-30とは、使いが手がまるで違う。
そして、なにより……
またローン。
そこは私も、ちょっと考えた。
「またローン……」
ずっと車のローンを払っている気がする。
しかも長女は大学生。
来年も学費がある。
高校生の次女も、大学に行きたいと言っている。
これからまだまだお金がかかる。
お金のこと、考えたら不安になるよなぁ……。
これから先、ちゃんと払っていける?余裕ある?
……いろいろ考えた。
でも。
欲しい。
最終的には
欲しいが勝った。
「50歳になるのだ!」
「えーい!!」
もう最大の誕生日プレゼントだ!!
……ローン付きだけどね。笑
こうして私は、50歳の誕生日にロードスターを買うことにした。
そして、ロードスターがやってきた。
そして迎えた、納車の日。
この日は平日を選んだ。
ひとりで受け取りに行った。
ディーラーでいろいろ説明を聞いて、いよいよロードスターとご対面。
私が選んだのは、真っ白なロードスターRF。
「美しい~ (*’ω’*) 」
いやぁ、美しい、かっこいい。
「これ、ほんとにわたしが乗っちゃうの?」
50歳の誕生日に、自分で買った。
嬉しかった。
そして納車されたその足で、私はそのままビーナスラインへ向かった。
新しいロードスターで走る、最初のドライブ。
天気も良くて、景色もきれいで。
「あぁ、買ってよかったなぁ」
そう思った。
ロードスターのある毎日
ロードスターを買ってから、私の休日は少し変わった。
天気がいい。
それだけで、
「どこか行きたい」
と思うようになった。
ロードスターは、ただ移動するための車じゃない。
運転していること自体が楽しい。
天気のいい日は、屋根をオープンにして走る。
外の空気をそのまま感じながら走るのが、とにかく気持ちいい。
夜、空を見上げると星が見える。
これがまた、いい。
仕事や家のことをあれこれ考えながら帰る日でも、風を受けながら走っていると
「まぁ、いっか」
となったりする。
特に好きなのが、仕事帰りにホットヨガに行って、汗だくになって、帰りは屋根オープン!夜風を浴びながら走る。
これが、めちゃくちゃきもちいい。
なので、ちょっと遠回りして帰る(*´з`)
そして、ロードスターにのっていると、また、別のお楽しみがある。
同じロードスター乗りとすれ違ったときの、
「ヤエー」
手を上げたり、ちょっと挨拶したり。
「お、ロードスターだ!」
「お、こっちも!」
みたいな、あの感じ。
知らない人なのに、なんだか仲間みたいな気持ちになる。
これが結構うれしい。
でも、いいことばかりじゃない。
もちろん、ロードスターにも困ることはある。
まず、2人乗り。
これは買う前からわかっていた。わかっていたけど…
やっぱり、たまに不便。笑
それから
雨。
これがねぇ…。
雨の日に、窓を少し開けたり、ドアを開けた瞬間に、水が社内へ流れ落ちてくる…
(美しい形状故と理解しております。)
「ちょっと待って~…」
ってなる。
傘をどこに置くかも悩む。
それから地味に大変なのは、乗り降りのとき。
車高が低いから、
「よいしょっ」
ってなりがち…笑
でも。
そんな少しの不便さはあっても、私はこの車が好きだ。
だって、晴れた日にオープンにして走った時の気持ちよさは、何にも代えがたい。
ロードスターが教えてくれたこと
ロードスターを買ってからも、私は相変わらず、
「この服欲しいなぁ。」
「あれも欲しい、これもいい」
「私って友達少ない…」
なんて、いろんなことを思う。
人間、欲は尽きない。笑
でも、ふとロードスターのことを考える。
「…待てよ。」
ロードスターがあるじゃん。
天気がいい日は、屋根を開けて走れる。
休日には「どこ行こうかな」って思える。
ドライブして、景色見て、「ヤエー」して。
なんだかんだ、毎日の楽しみが増えている。
そう思うと、
「私、もう結構持ってるじゃん」
って思えるようになった。
もちろん、ほしいものはまだある。笑
でも、何かが足りない、足りないって探すより、
「今あるものを楽しむ」
「足るを知る」なんていうと、ちょっと立派すぎるけれど、
それもいいんじゃないかな、と思うようになった。
50歳になるのをきっかけに
「えーい!!」と買ったロードスター。
今では、私の日常には欠かせない相棒。今日もキーをとる。
これから立ちはだかる5年の壁を、何事もなく無事に乗り越えたい!
と、切に願いながら。

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